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各機品類の使用選定に際しては、保守管理の点を考慮し極力市場における汎用品を重点的に優先使用を考えることとする。
【8】電気部
次の設備を装備する。なお、船内の灯具、各機器及び計器への電力の供給は、直流(DC24V)配線とする。また、配電盤は操舵室内に設け、各機器への分電盤として兼用する。

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また、航海計器、無線装置としては、水深及び除藻位置の記録用、対陸岸連絡用として、次の計器を備える

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【9】除藻装置
できる限り漁業者の取り組み易さを考え、使用する機器、装置も特別なものを排除し、また、高度な水中ロボット的なものは採用しない。
また、海中部で使用する機器は、環境保全の観点より破損時でも影響は水のみとして進めた。このためノズル・ユニットの移動操作はワイヤーロープ操作に頼らざるを得ず、同ウインチを自動制御することとし、縦桁及びトラバース上の横桁の移動は遠隔制御で行うこととした。
なお、この方式については、中央開口部の大きさと水深を考えた場合に控索の方向等にさらに検討の余地があるものと考えられる。
?@ノズル・ユニット
除藻は、水中に降下したノズル・ユニットのノズルが旋回しながら対象地盤に水を噴射し、根を掘り起こす方法とする。
水の噴射圧力は200kg/cm 2程度とし、ノズルはこの噴射圧力で旋回するものとする。
吊り降ろしたノズル・ユニットは、白重により海底に1接触するが、雪ゾリ形式の台に組み込むことで海底との間隔を必要な範囲に保持させる。また、事故等で破損した場合において、海中に放出するものは水に限定することとし、すべての動力装置は船上におくこととする。
水噴射用の高圧ホースは保護管によって保護する。(略図参照)
?Aノズル・ユニット移動装置

 

 

 

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